葬儀は、故人との最後のお別れをするための、非常に神聖で厳粛な儀式です。参列者は、故人とご遺族への敬意を払い、その場の雰囲気を乱すことのないよう、細心の注意を払って行動しなければなりません。ここでは、葬儀当日の流れの中で、特にやってしまいがちなNG行動をいくつかご紹介します。まず、最も基本的なNG行動は「遅刻」です。やむを得ない事情がある場合を除き、開式後の入室は式の進行を妨げ、大変失礼にあたります。必ず時間に余裕を持って行動しましょう。次に、「過度な私語や笑顔」です。斎場は、久しぶりに会う知人との再会の場となることもありますが、同窓会の場ではありません。大きな声で話したり、笑い声をあげたりするのは厳禁です。挨拶は静かな声で、あるいは目礼程度に留め、近況報告などは式の後、場所を改めて行うべきです。また、「携帯電話の電源を切り忘れる」というのも、非常に多い失敗例です。読経の最中に着信音やバイブ音が鳴り響けば、厳粛な雰囲気は一瞬にして台無しになります。マナーモードではなく、必ず電源を切っておきましょう。服装や持ち物に関するNGもあります。殺生を連想させる毛皮や革製品(特に爬虫類系)、光沢のあるアクセサリーやバッグ、派手なメイクや香水は、弔事の場にふさわしくありません。焼香の際、「息を吹きかけて火を消す」のもNGです。仏教では、人の息は不浄なものとされているため、手で扇いで消すのが正しい作法です。ご遺族との会話では、「故人の死因を尋ねる」「安易に励ます」「長々と話しかける」といった行動は、相手の心を深く傷つけ、負担をかけることになります。簡潔にお悔やみを述べ、相手の気持ちに寄り添う姿勢が大切です。これらのNG行動は、少し意識するだけで避けることができるものばかりです。自分の行動が、常に故人とご遺族への配慮に基づいているかを自問しながら、式に臨みましょう。